目白バ・ロック音楽祭2008を終えて
第4回となる今年の音楽祭は、5月30日(金)〜6月15日(日)にわたり開催しました。関係者そして地域の皆様のご協力により、目白バ・ロック音楽祭は2005年5月の誕生してから約4年間にわたり、12会場を中心に計93回にわたる「演奏会」をはじめとして「シンポジウム」「展示会」「各種講座」「まち歩き」などを開催してまいりました。
目白バ・ロック音楽祭は《音楽を楽しむ》企画と《街を楽しむ》企画の2本立てが特徴です。目白の瀟酒な教会や歴史的建造物、そしてF.L.ライトや丹下健三といった世界的建築家の作品などでの演奏会は「目白ならではの文化イベント」として高い評価を受けはじめています。そして日常では味わえない経験として多くのお客様からも支持され、これまでに約4万人の方(内訳:目白外54%、目白地域内46%)が参加され年々、落ち着いた「大人のためのエンターテイメント」として定着しつつあります。
また、目白バ・ロック音楽祭の会期は2〜3週間と比較的長いことも特徴です。それは、短期間に数千人を集めるのではなく、1日にあたり200〜700人程度のコンパクトなイベントとすることで、街を荒らしたり、騒々しくするのではない「静かな街だからこそできるイベント」として、芸術文化の楽しさ、懐の深さを、そして感動を作り手ともども味わいたいと考えているからです。
まだまだ発展途上の小さな音楽祭ですが、わたしたちのこの《挑戦》がきっかけとなって、多彩な方々と知り合い・交流し・連携したいと考えています。そして日本が誇る《芸術文化》の底力で、豊かな社会づくりに貢献できたら幸いです。
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2008年6月
アートディレクター★イアン |
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